本書は、平成24年7月から11月まで高知新聞に連載された鍋島高明氏の『高知経済人列伝』掲載の80人に加筆し、更に250人を加えてまとめたものです。
幕末から明治への混沌とした時代、坂本龍馬をはじめ多くの高知県出身者が政界で活躍したことは知られていますが、その後明治から現代にかけての経済界においても、本県ゆかりのさまざまな人物がその歴史を彩っています。
三菱の創始者、岩崎弥太郎はもちろんのこと、その三菱を圧倒する勢いで成長を遂げた鈴木商店の金子直吉をはじめ、多くの土佐の経済人がその存在感を発揮します。昭和5年に出版された大阪毎日新聞社『大阪風土記』では、土佐の人材の多さに「うんざりする」とぼやかれたとか…。それほど土佐は人材の宝庫でありました。
日本の近現代において、高知県内外で活躍した、活躍を続ける、経済人330人の足跡を収めた1冊です。