高知大学の野球青年だった戸田浩司氏を襲った血液の難病。治療には骨髄移植が必要でしたが、彼に適合するドナーは見つかりませんでした。そのため戸田氏は、高校時代の恩師である坂本隆氏と、全ての骨髄移植を必要としている人たちのために、骨髄バンクへのドナー登録の呼び掛けをはじめます。
　窮地を知った大学や高校、そのＯＢや球界の著名人を中心に、ドナー登録運動支援の輪は広がっていきます。それは大きな渦になって、ついに全国で骨髄バンク登録者数30万人の達成につながります。そして戸田氏も末梢血幹細胞移植手術を受け、激しい副作用と闘いながら、野球選手として復活をとげます。
　著者二人が、移植手術後５年後になってはじめて綴った、闘病とドナー登録奔走の完全ドキュメンタリーです。